綾瀬市役所市民ホール での ソロ演奏 祈りとともに

綾瀬市役所(神奈川県)での市民ホールコンサートにて5月31日にソロで出演させていただきました。トークの際はマスク着用、お客様は完全予約という制約がある中でも、クラシック音楽の灯りを絶やさずに続ける綾瀬市の熱意、姿勢に心打たれました。


お越しくださった皆様、また市役所の関係者の皆様、ありがとうございます。


10年前にも同じ会場でお聴きくださった市民の方との嬉しい再会もありました。
その方はその時聴いた曲が弾きたくなって、楽譜を購入したそう。こういう広がりは嬉しいですね。

ウクライナ出身の作曲家の曲を披露

さて今回、ウクライナへ心を寄せたいという思いで、ウクライナ出身のシルヴェストロフ氏の曲を急遽演奏しました。

作品にある平和な祈り、慰め、穏やかな光。
彼自身が国や民族の争いを何度も経験してきたからこそ
「怒りの表現は敵を煽る可能性がある」
と言います。

怒りのゾーンにいながも決して怒りの表現はしないのです。まるで自らの怒りをこの穏やかな光へと浄化させるかのよう…。何気ない音の余韻に大切なものを気づかされる曲です。

「怒りではなく、感情を削ぎ落とした無からは、


美しいものしか生まれない。」

そんな景色を引き出せたらと演奏にむかいました。
会場の皆様が集中して気持ちを寄せて下さっているのが肌で伝わり、シルヴェストロフ氏の曲を演奏してよかったと思いました。(そのうち動画をアップいたしますね)

一刻も早く平和が訪れますように・・・

市役所 コンサート ピアニスト 出演  綾瀬市 藤波結花 東京 Pianist

第291回市民ホールコンサート
〜ピアノコンサート〜
令和4年5月31日

神奈川県綾瀬市役所

<プログラム>

山田耕筰
ピアノのための「からたちの花」


フレディリック・ショパン
夜想曲第5番 作品15-2 嬰へ長調  

フランツ・リスト 
愛の夢  〜3つの夜想曲〜より第3番

「おお、愛しうる限り愛せ」

〜ウクライナに寄せて〜
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(ウクライナ出身)
4つの小品作品2より「バガテル」「後奏曲」


フランツ・リスト
「2つの伝説」より第2曲「波の上を歩くパウロの聖フランチェスコ」