奏楽堂の響き 日本歌曲を演奏

2023年8月4日(金)上野の重要文化財 旧奏楽堂にて、葛西みな子さん(Sop.)と大中恩作曲 歌曲集「秋の女(おみな)よ」全5曲をピアノ伴奏で出演させて頂きます。

葛西さんとは今年の2月には歌、フルート、ピアノでの共演もさせていただきました。その時の記事はこちらです。

今回も素敵な曲をお選びくださっていて、私にとっては初めてになる曲ですので色々と勉強させていただいております。

曲通すとそれぞれの曲が引き立てあってオムニバスドラマのよう。詩からイマジネーションを膨らませ、主人公を生き生きと描きだし、その世界感を表現する作曲家ってすごいなぁとつくづく感じます。

少しでもその世界に近づけるように、感覚を磨いていきたいものです。

(写真は 以前撮ったものです。真ん中が葛西美奈子さん)

日本最古の洋楽音楽ホールにて

日本最古の洋式音楽ホールを擁する校舎として1988年に国の重要文化財として登録されたこの旧奏楽堂は、かつて瀧廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌ったという由緒あるホールです。

日本のクラシック音楽の原点でもある地にて日本歌曲を演奏することは身が引き締まる思いです。

山田耕筰も歌ったステージ
上野公園に面した入口

今回葛西みな子さんが演奏いたしますのは、もともとは合唱曲であった大中恩作曲 組曲「秋の女(おみな)よ」です。独唱歌曲用として後に出版されていますが、現在あまり歌われていないようで残念だなあと思っています。
歌曲としても魅力たっぷりです。

合唱と歌曲は同じ旋律、伴奏でありますが、アゴーギクやテンポ感の捉え方で奏者の個性が出しやすいので、歌+ピアノのアンサンブルとして新鮮にお聴きいただけると思います。

ピアノはただの伴奏にとどまらず、詩の主人公の心情をリズムや間合いで絶妙な表現をして歌を支えています。

歌曲としてのこの作品の魅力を引き出して、この先もたくさん引き継がれる曲となりますよう精一杯表現できたらと思っています。ぜひ、お越し頂けましたら幸いです。

「奏楽堂の響き」〜澄み渡るプレミアムな夜を〜

◆日時 2023年8月4日(金)18時30分〜
(開場18時)

◆場所 旧奏楽堂 (旧東京音楽学校奏楽堂)
東京都台東区上野公園8番43号

◆料金 2,800円

◆お申し込み JILAチケットセンター Tel 03−3356−4140 もしくは当サイトより

◆主催 国際芸術連盟

<演奏曲>

歌曲集「秋の女よ」
大中恩 作曲

1.海の若者(詩・佐藤春夫)
2.秋の女よ(詩・佐藤春夫)
3.花笛(詩・北島万紀子)
4.笛(詩・大木惇夫)
5.別れの唄(詩・北原白秋)

ソプラノ 葛西みな子 ピアノ藤波結花

演奏者 その他多数