プチ・ボヌールコンサート第６弾フルートとピアノの煌めき「星に想いをこめて」を終えて |

フルートとピアノの煌めき

フルート奏者の奥野由紀子さんをお迎えして、2023年7月6日にプチ・ボヌールコンサート第6弾がお陰様で満員御礼にて終演いたしました。晴天に恵まれ暑さ厳しい中、遠方の方もたくさんご来場いただきありがとうございました。

奥野さんとの共演は、入念なリハーサルを経て本番中も2人のアンサンブルが密になっていくのを感じ、可能性はどんどん広がってワクワクしながら弾いておりました。

お客様の包みこむような温かさにハーモニーが溶け込んでいくような感覚があり、それは、私達奏者のみではあり得ない訳でお客様と創り出した一期一会の音楽と感じております。ありがたいことです。
奥野由紀子さんのプロフィールはこちらからご覧いただけます。

七夕…星に想いをこめて

フルート奥野由紀子ピアノ藤波結花　プチボヌールコンサート共演 — 「フルートとピアノの煌めき」満員のお客様に包まれて

サブタイトルに「七夕...星に想いをこめて」とありますように、星や宇宙にちなんだ曲、織姫と彦星の悲恋を思わす曲を選曲を中心に構成を考えていきました。

曲の選定の際に色々とあることがわかり、その中から逆に絞っていくのが大変でした。どれも素敵な曲でどれも皆様にご紹介したくなっちゃいますからね。全体のイメージを夢のある空気感、神秘的なパワーを感じられるようなイメージで曲を選んでいきました。

前半は昼間の明るく開放的なサロンの雰囲気を全面に、後半はカーテンを閉めて夜っぽく演出したのも好評だったようです。毎回、コンセプトに合わせて照明や舞台設定を考えるのも楽しいです。（会場はいつもの「サウンドコレクション吉澤」様です。）

雨垂れと星空へのピアノの音色

今回のピアノソロは、雨垂れの前奏曲(ショパン)、星空のピアニスト(クレイダーマン) をお聴きいただきました。

梅雨の時期ということで当日は雨であろうと想定していて、「こんな憂鬱な景色の中ショパンは創作していました」とトークする予定でした。しかし見事に晴れ。

「「雨垂れ」というタイトルはショパンがつけたものではなくて、実際の雨の描写を音楽にしているものではないです」というようなお話をさせていただきましたら、知らなかった方が大半で驚いていらっしゃいました。

病弱なショパンが憂鬱な雨の日々で心身ともにさらに追い詰められていたかのような連打...。いつか終わる命の儚さ、生きることへのひたむきな希望を表現できたらなと思い演奏させていただきました。

そしてもう一曲は星繋がりで選曲したクレイダーマンの名曲「星空のピアニスト」
これもまた、当時ハマっていた女性陣から、「感情移入できてよかった。他の曲も聴きたい」との反響があったのです。

こういうサロンでのコンサートはお客様との物質的な距離が近いのに加え、心の距離も近くなりますね。

コロナを乗り切って

最近恒例になりつつある皆さまと歌うコーナーでは「見上げてごらん夜の星を」を演奏。誰もが知っている曲かと思います

コロナの大変な規制の時は、決して声を出して合唱なんて無理だったのに、皆様大きな声で歌っていただき感動的でした。
フルートの柔らかなメロディーに沿うような形で歌っていただき、お客様には貴重なアンサンブルになったのではないでしょうか。
コロナで分断されていた音楽活動ですがこのような瞬間にやっと戻ってきた感じがいたします。