
感謝と祈りが交差する長徳寺 講演&コンサート
長徳寺三社祭 2026が無事に終了いたしました。過去2回にわたる温かいご縁に続き、今年もこの特別な地で演奏の機会を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
多くの方が足を運んでくださり、その大半が昨年もいらしてくださった方々ということもあり、会場に足を踏み入れた瞬間から、まるで懐かしい場所に「ただいま〜」と帰ってきたような、あたたかく心地よい雰囲気を感じました。
岩手県一関市の隠れキリシタンゆかりの地・長徳寺。
初めて訪れた時のレポートがこちら。
魂を揺さぶる講演、それぞれの涙
今年も、第一部の講演の部では印象的な素晴らしいお話でした。
渋谷真之住職からは、「祇園信仰」との関連についてですが、京都の祇園祭との知られざる深い結びつきはとても興味深く、夢中になって勉強させていただきました。(控え室にてしっかり聞いておりました)


元々京都の八坂神社には私もご縁がある場所ですので、興味津々。
隠れキリシタンゆかりのお寺であり、また祇園祭との繋がりもあり、歴史深いお寺ですよね。
そして次は、度々、講演と音楽セラピーでご一緒している佐藤誠悦さん(東日本大震災語り部)が登壇。
講演ごとにアップデートを重ねられていて、東日本大震災から15年目を迎えた今だからこそ初めて語られたという、またまた貴重な当時の記録が明かされました。


その一言一言に講演タイトルの通りの「感謝 合掌」の思いが宿っています。
会場の皆様が涙を流しながら真剣に聞き入っていらっしゃいましたが、私も控え室で胸が熱くなり、涙が…。
お二人のお話を受けたのち厳かに御祈祷が行われ、皆様の心がすっとほぐれたところで、いよいよコンサートへとバトンタッチ。
音が紡ぎ出す奇跡、祈りの空間


今回のピアノは、昨年と同様に気仙沼市の佐藤誠悦様のご自宅からお借りしたものです。地域の方々が力を合わせてトラックで運んでくださり、さらに、自らボランティアを名乗り出てくださった調律師の手によって、魂を吹き込まれるように輝きました。
終演後に「これがアップライトピアノの音!?」と驚きの声を聞きました、その音色は、驚くほどまろやかで繊細な弱音を響かせ、まさにこの日の「祈りのための楽器」として私たちを包み込んでくれました。
皆様の温かな想いがピアノにしっかりと伝わり、楽器自身も喜んでいるように思えて仕方がありませんでした。

記念コンサート曲目
〜静寂に響く 祈りの音、いのちの光〜
- サリー・ガーデン
- 星に願いを
- 七夕さま(佐藤誠悦さんの風鈴の音色とともに)
- 沈める寺(ドビュッシー)
※渋谷住職の鐘・読経、佐藤誠悦さんの風鈴と共演 - 激流(カスキ)
- 愛の夢(リスト)
- ジュピター(ホルスト)
- おくりびと
- 見果てぬ夢
- アンコール:川の流れのように
「沈める寺」三社祭で三者の共演!読経、鐘、風鈴、ピアノ

本番のステージでは、このお寺でしか生まれない特別な試みに挑戦しました。
世界初ですね。
ドビュッシーの「沈める寺」では、渋谷ご住職による厳かな読経と鐘の音、そして佐藤誠悦さんが奏でる風鈴の音色を、ピアノの原曲に重ね合わせました。
本来の曲の背景とは違うのですが、敢えて、長徳寺が刻んできた隠れキリシタンの悲しいストーリーを音楽に結びつけてみました。
三者の音色が重なり合って静寂の中に響き渡ったとき、言葉では言い表せないほどの深い振動と祈りの空間が生まれました。なかなか好評です。
きっと空の上のドビュッシーも驚きつつ、優しく微笑んでくれていることと思います^^
「東北の緑とキリシタンの歴史」というこの土地の背景を深く胸に抱き、音楽がその静寂の中に祈りとして溶け込んでいくような流れを大切に、一音一音に心を込めてお届けしました。
感謝と祈りが 未来へつなぐ

最後は「見果てぬ夢」を力強く歌い上げるようにピアノへ魂を込め、コンサートの幕を閉じました。
「感謝と祈りが 未来へつなぐ」というこの全体のキャッチフレーズのように、この日までに授かってきたご縁やお導きに感謝しつつ、それぞれの祈りが未来に生きる人の希望となり循環する・・・
そのような忘れられない一日でした。
このコンサートを通じて、東日本大震災の記憶やこの地の歴史の足跡が、皆様の心の中で未来を照らす「いのちの光」へと繋がっていくことを心から願っております。
長徳寺の御関係者様、運搬などボランティアで関わってくださった皆様、足を運んでくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。




以上、ご報告、終了レポートでした。
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こちらは2024年の三社祭のコンサートのレポートです。⏬

