中新田バッハホールの巨大なパイプオルガンを背に、終演後のステージで記念撮影をする佐藤誠悦さん(中央スーツ)、氏家和歌子さん(左ブルー系ドレス)、藤波結花(右紫ドレス)。

2026年7月18日宮城県加美町「中新田バッハホール」にて開催。チャリティー公演『いのちを守る』〜語りと音楽でつなぐ彼方への想いが無事に終演いたしました。

ご来場いただいた皆様、そして開催にあたり温かいご支援を寄せてくださった皆様に心より御礼申し上げます。


「日本一の音響」バッハホールで感じた「音」の可能性

加美町中新田文化会館(中新田バッハホール)の入口にて。青い花柄ワンピース姿の女性が、「加美町中新田文化会館」と書かれた看板を紹介するセルフィー(自撮り)写真。奥にはホールの建物と「Bach Hall」のロゴが見える。
バッハホールの玄関前にて
かつて田んぼの中の一流ホールと呼ばれた加美町の中新田バッハホールの周辺風景
楽屋口の前に広がる田んぼ

「日本一の音響」と称される中新田バッハホール。
ホールによってこれだけ響きが違うと、同じ曲でも表現や余韻の間の取り方が全く変わります。「ホールそのものが大きな楽器なんだ」と心から納得した時間でした。

やはり音の持つ魅力は本当に無限大ですね。

40年近く前、田んぼの中にこれほどの響きを誇る一流ホールをつくられた当時の町長様の強いご決断には、心から敬服いたします。
そのことは語り継がれていて、町民の方も、近隣地域の市の方も、このホールを誇りを持っていることが伝わってきました。

その情熱が残る空間で、今こうして音楽を届けることができ、演奏家として幸せなひとときでした。


魂の言葉と、心に寄り添う音楽の二部構成

本公演は、佐藤誠悦さんの語りと、氏家和歌子さん(ソプラノ)と藤波結花(ピアノ)による音楽セラピーを軸とした二部構成でお届けいたしました。

第1部:元・気仙沼消防署指揮隊長の佐藤誠悦さんによる「語り」

中新田バッハホールのステージにて、巨大なパイプオルガンとスクリーンを背景に講演のリハーサルを行う佐藤誠悦さん。空席の客席から見た引きの構図。
リハーサルでのパソコンの確認中の佐藤誠悦氏
中新田バッハホールのステージにて、巨大なパイプオルガンとスクリーンを背景に本番中の佐藤誠悦さん。真剣に見入っているお客様も写り込む
本番中の佐藤誠悦氏

東日本大震災での当時の貴重な記録とともに、私たちが未来へつなぐべき「いのちを守る」特別講演でした。
佐藤誠悦さんの魂に響く言葉に、客席の皆様がシーンと聞き入っている姿が印象的でした。また、涙を流し鼻を啜りながらの言葉には、語り継ぐという覚悟と同じような思いはさせたくないという気迫さえ感じられました。

佐藤誠悦さんの講演は、毎回その場所や主催者に応じてカスタマイズされた内容です。
何度聴いても新鮮な情報を共有し、会場の方と心の旅をすることができるのが、魅力ではないでしょうか。

第2部:選曲に込めた想いと音楽セラピー

第1部で佐藤誠悦さんが紡いでくださった大切なバトンを受け取り、ソプラノの氏家和歌子さんとともに、言葉を超えて心に寄り添う音楽をピアノソロと歌で1時間お届けいたしました。

中新田バッハホールのパイプオルガン前にて、グランドピアノを演奏するピアニストの藤波結花。紫のドレス姿でピアノソロを奏でる横顔。
中新田バッハホールの巨大なパイプオルガンを背に演奏する、ピアニストの藤波結花(紫ドレス)とソプラノ歌手の氏家和歌子(青ドレス)。ステージ全体の風景。


特に、次の2曲。

  • 歌曲『悲しみの意味』(作詩:星野富弘/作曲:前田佳世子)
    被災地のお客様の心に少しでも寄り添えればと願い、心を込めて演奏いたしました。当日は東京より作曲の前田佳世子先生が会場へ駆けつけてくださり、先生の温かいお気持ちに感謝でいっぱいです。先生の目の前で、この大切な曲に込められた想いを紡ぐことができ、深く身の引き締まる思いでした。
  • ピアノソロ 『海辺の祈り』(作曲:近藤浩平)
    近藤浩平氏が2011年の東日本大震災の直後に書かれた作品で、左手のみで弾くバージョンです。
    薄明かりの中、淡々と音を紡ぐ姿に、終演後には「深く心を打たれた」とお声をいただき、この曲をを組み込んだ意図が通じたようでほっとしました。何かしら、想い浮かべていただけたらうれしいです。
コンサートホールのステージ側から見た客席の風景。手前にはグランドピアノの鍵盤と演奏用の黒い椅子があり、その奥に整然と並ぶ無人の座席と、天井から降り注ぐ強いステージ照明が写っている。
ステージから見た客席 背面のパネルの開け閉めで残響を調節できるそう
ソプラノ歌手の氏家和歌子さんとピアニストの藤波結花による、中新田バッハホールでの花束贈呈シーン。華やかなグリーンと紫のドレス姿。

支えてくださった皆様への感謝とチャリティー寄付のご報告

舞台裏では、いつも頼りになるステージマネージャーのあっこさんが全力でサポートしてくださり、本当に心強かったです。
また、大阪や東京からも多くの知り合いやファンの皆様が足を運んでくださり、客席からの温かい応援に大きな力をいただきました。

なお、本公演はチャリティー公演として開催され、収益金の一部を加美町老人福祉課へ寄付させていただきました。

東日本大震災から15年という節目に、この場所で皆様と同じ時間を共有し、「いのちの尊さ」を未来へつなぐ機会をいただいたことに深く感謝申し上げます。

中新田バッハホールで開催された『いのちを守る』コンサート終演後の花束贈呈の様子
終演後、花束をステージにて
中新田バッハホールの巨大なパイプオルガン前で撮影した、終演後の記念写真。ステージマネージャーのあっこさん(中央・黒服)を囲んで、ピアニストの藤波結花(左・紫ドレス)とソプラノ歌手の氏家和歌子(右・ブルー系ドレス)が笑顔で並ぶ。
左 藤波結花 中央 ステマネのあっこさん 右 氏家和歌子

ご来場いただいた皆様、支えてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

ソプラノ歌手の氏家和歌子さんとピアニストの藤波結花による、中新田バッハホールでのコンサート演奏風景。華やかなグリーンと紫のドレス姿。
藤波結花  氏家和歌子 
加美町バッハホールのステージと客席。講演の準備をする佐藤誠悦。
コンサートホールの客席からステージを見上げた広角写真。整然と並ぶ無人の座席と、奥のステージ上にある巨大なパイプオルガン、投影中の白いスクリーン、数人のスタッフが写っている。

佐藤誠悦 震災語り×音楽セラピー『いのちを守る』加美町バッハホール を終えた後の、打ち上げ会の様子はまた後日。