第39回 荻窪音楽祭 「大田黒公演記念館コンサート」出演

荻窪音楽祭の秋が今年もやってまいりました。
第39回 荻窪音楽祭にて、大田黒記念館でのコンサート2部に出演することが決定いたしました。
日本の音楽評論のパイオニアである大田黒元雄さんの旧邸宅・大田黒記念館という特別な場所で、日本歌曲の第一人者である塚田佳男先生(声楽家名:高津佳)の歌声と、藤波結花のピアノによるデュオでお届けいたします。(以降 高津桂でお呼びします)
演目は、大田黒元雄さんが言葉を紡ぎ、そのお弟子さんである團伊玖磨さんが曲をつけた歌曲集『東京小景』です。
作品が生まれたまさにその場所で響かせる、荻窪音楽祭ならではの特別なプログラムをお楽しみください。
ここに置かれている1900年のスタインウェイ製ピアノの音色も大注目です!
公演概要
第39回 荻窪音楽祭「公園のサロンコンサート第2部」
会場 : 大田黒公園記念館(大田黒公園内)
住所:杉並区荻窪3-33-12
時間:開場14:30/開演15:00/終演16:00
料金:無料
予約:要予約。荻窪音楽祭公式サイトの申込フォームで受付。
こちらから
出演:高津 佳(うた)
藤波 結花(ピアノ)
4組の最終枠にて出演します。
その他出演者あり。
荻窪音楽祭について:https://ongakusai.com/about-us/
主催:「クラシック音楽を楽しむ街・荻窪」の会
プログラム
歌曲集『東京小景』より
團伊玖磨 作曲 / 大田黒元雄 作詩
Ⅰ.駿河台
Ⅱ.日比谷
Ⅲ.銀座
Ⅳ.人形町
Ⅴ.よし町
Ⅶ.両国

この場所と『東京小景』にまつわるストーリー
〜プロコフィエフも訪れた、緑あふれる館〜
荻窪音楽祭の会場としても親しまれている大田黒公園・大田黒元雄さんは、日本に西洋音楽の素晴らしさを広めたパイオニアです。
実は、ロシアの大作曲家・プロコフィエフとも深い交流があったとのこと。びっくりです。
1918年にプロコフィエフが来日した際、大田黒さん夫妻は彼を荻窪のご自宅(現在の大田黒記念館)に招き、温かいおもてなしをされたそうです。のちに『プロコフィエフの日記』にも、1923年の関東大震災のときに大田黒さんの無事を心配して電報を送った思い出が書かれているほど、国を超えた絆で結ばれていたのですね。
〜一冊の詩集がつないだ、温かな師弟の絆〜
そんな世界の巨匠も訪れた荻窪のお屋敷には、昭和の初め頃、音楽に夢中になった一人の少年が毎日のように通い詰めていました。それが、のちに『夕鶴』や『花の街』を生み出す大作曲家・團伊玖磨さんです。
團さんは大田黒さんの書斎で珍しい楽譜やレコードを見せてもらい、たくさんの音楽の面白さを教えてもらいました。まさに大田黒さんは、團さんにとって大切な「音楽の師匠」だったのです。
大人になり、気鋭の作曲家として大活躍するようになった團さんは、大田黒さんが震災後に荻窪で書いた詩集『東京小景』に出会います。東京の懐かしい風景が描かれたその詩にいたく感動した團さんは、「大田黒先生への感謝の気持ちを込めて、曲をつけよう!」と自ら詩を選び、歌曲集『東京小景』を作り上げました。
大田黒さんが言葉を書き、團さんが音楽を...
今回、その「原点の場所」で『東京小景』を演奏することは特別な意味をもつように思います。
ぜひその瞬間を荻窪音楽祭の会場で見守ってくださいませ。
プロフィール
高津佳(たかつけい)

幼少期にラジオ東京(現・TBSラジオ)『こども音楽コンクール』、NHK『声くらべ腕くらべ子供音楽会』に出場を重ね、NHKラジオ番組『歌の本』にて童謡などをうたう。
成長と共に日本の歌に強い関心を持ち、研究を続ける中で東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。
日本の童謡・唱歌、抒情歌曲、ポピュラーソングで構成したコンサートは全国各地の歌手とピアニストたちと回数を重ね好評を得ている。
藤波結花(ふじなみゆか)

国立音楽大学卒業、同大学院修了後、ウィーンで研鑽を積む。21世紀ピアノコンクール第2位、2013年度「国際芸術連盟音楽賞」受賞。日本歌曲コンクールin薬師寺で優秀共演者賞を受賞するなど共演者としても厚い信頼を得る。日本農業新聞との共催で俳優・永島敏行氏と「食と農」をテーマにした演奏を展開するほか、被災地への音楽支援を通じ「命の大切さ」を届ける活動を真摯に続けている。
荻窪音楽祭は第3回目が初出演。
大田黒記念館の音楽室に置かれている、1900年製の貴重なスタインウェイ・ピアノ。 以前、荻窪音楽祭でこの場所にて演奏させていただいた際の思い出やピアノにまつわるお話は、ぜひこちらの過去記事もご覧くださいね。
【過去記事】大田黒記念館での思い出とベスタインウェイピアノ↓


