日本歌曲振興波の会「新作歌曲の夕べ」　2024年が終了しました

日本歌曲振興波の会「新作歌曲の夕べ」2024年が終了

日本歌曲振興波の会「新作歌曲の夕べ」 は10月30日、たくさんのお客様に見守られて終了いたしました。新しい音楽の「生命」が羽ばたく瞬間を会場で共有していただいた皆様、ありがとうございます。

今回、私がピアノで関わらせて頂いたのは新作5曲と旧作1曲でした。
前日夜は、歌い手さんと共に作曲家の岩河智子先生宅を訪れて二重唱曲「ゆめのあめ」の仕上げのレッスンをしていただきました。さらに、当日リハーサルでもホールでご指摘頂いたりと、この日までチームで作り上げた感がありました。

ご一緒した歌い手の皆様

ご一緒した歌い手さんです。冨田美穂さん、山本久代さん。お二人とも関西方面拠点でご確約です。

こちら左上　田嶋喜子さん　左下　和泉聰子さん　


右上　氏家和歌子さん　右下　秋山恵美子さんです。

新曲はお手本となる音源がないまっさらな状態です。そこからどう色付け、味付けしていくかが初演の醍醐味ですね。そして波の会の特徴である詩人、作曲家、演奏家（歌い手・ピアニスト）が三位一体となり、練り上げて披露する・・という過程がとても尊いなあと感じます。

以前、ある作曲家が仰った言葉です。
「曲の良し悪し、完成度は、演奏者の力量によるパーセンテージが高い」

この言葉の重み感じつつ新曲に向き合うことはプレッシャーでもあります。楽譜上ではピアノの割合が多く楽曲もあり、実は曲の良し悪しを決めるのはピアニストに比重が大きいのではないかなんて思ったりします。

でもそれ以上に音やその休符(間)に託した思いに真摯に向き合えた掛け替え無い時間でした。毎度ですが、多くの学びをいただけたこと感謝です。

１００年後も末長く愛されますよう

お越しいただいた方からのご感想です。
「作詩家と作曲家が確認できてこの方がこんな作詞をとか、色々想像できて楽しかった」
「日本の音楽が好きになった」
やはり嬉しいですね。

現在の詩人や作曲家の生のお言葉に触れることができる今だからこそ、新曲をご披露する意義が生まれるのだなぁと痛感。ショパンやバッハに直接「どんな曲の背景が？」とか、「この和音は・・？」とか聞けないのですから、貴重な機会だと思います。

100年前の童謡が今でも親しまれて残っているように、この会で生まれた全作品が末永く愛されて心の燈となるよう、これからも取り組んで励んでまいりたいです。関われることは幸せなことです。

「波の会」定期演奏会委員の皆様、スタッフの皆様、本番まで大変お世話になりましたこと御礼申し上げます。

第七回定期演奏会　新作歌曲の夕べ

◆2024年10月30日
◆場所　渋谷区文化総合センター大和田　さくらホール
詩・作曲・演奏部門の会員が一丸となって創造する新作歌曲の演奏会です。

◆演奏曲目・演奏者（50音順）

波の会の活動情報はこちらからご覧いただけます。
https://nihonkakyokunaminokai.com