気仙沼市にて東日本大震災特別追悼コンサート が終了
気仙沼市にて開催いたしました東日本大震災特別追悼コンサート 〜彼方への祈り〜は、お陰様で満席近い400人近くの方にお越しいただき終了いたしました。
心より御礼申し上げます。
ステージ上の気仙沼市アマチュアコーラス合唱団、全国公募からの特別結成合唱隊、チェロの諸岡由美子さん、元・気仙沼消防署指揮隊長 佐藤誠悦さん、司会の菅原さん、そして会場の皆さまがこの13年の想いに寄り添い、つながり、会場が愛と涙に包まれたコンサートになりました。
チャリティー公演として
当日は気仙沼市長がご来賓としていらっしゃいました。ご多忙の中を最後までお聴きくださいましてありがとうございました。
冒頭に、目録を贈呈させていただきました。
第一部は チェロとピアノでの コンサート
藤波結花のピアノソロ3曲をまずお届けしました。会場の皆さんの集中した息遣いが感じられ、また何か優しい眼差しがそこにありました。
〜寄り添い つなぐ〜
気仙沼市にて演奏する、ましてやプロデュースして主催するなんて、つい半年前までは思ってもいなかったことでした。
初めての地での企画・プロデュースでやり切れるのかと正直不安はありました。
2011年に大震災が起きてから、私は大阪、滋賀、東京でのチャリティー活動はあっても被災地での支援活動の機会がありませんでした。一体、こころに寄り添った追悼のコンサートが務まるのだろうかとの思いもありました。
しかし、初めて訪れた気仙沼市での人との触れあい、支え合う精神に触れ、「音楽で出来ることを精一杯させて頂く」その気持ちを多くの皆さまに支えて頂きました。
感謝でいっぱいです。
佐藤誠悦氏とのご縁
気仙沼市に縁もなかった私がこの地に導びかれたのは、元・気仙沼消防署指揮隊長の佐藤誠悦さんとの出会い。その佐藤さんの著書「亡き妻に捧げるラブレター」からでした。
気仙沼市の現地で動いてくださった佐藤誠悦さん。
これほどの規模の企画に携わるのは初めてだと仰っておりましたが、どれだけの時間を割いて関わってくださったことか。どれだけ親身に想いを受け止めてくださったか。
支えてくださりありがとうございました。
諸岡由美子さんとのご縁
また、チェロの音色で皆さまを優しい音色で癒し寄り添ってくださった諸岡由美子さん。
由美子さんとの新宿のガルバホールでのコンサートに佐藤さんがいらしたからこそ、繋がったご縁です。たくさんの被災地での活動にはほんとうに頭が下がります。由美子さんのストレートな愛のあるお言葉は優しく背中を押すものでした。
由美子さんと一緒にこの気仙沼で演奏できたことに感謝です。
お二人の存在がなかったら有り得なかったこのコンサートでした。
鎮魂と祈りのハーモニー
今回、軸にしたのは3ステージでの合同ステージです。
全国公募にて集まった特別結成合唱隊と、現地で活動している気仙沼市アマチュアコーラス合唱団と、さらにチェロ、ピアノでの合同の演奏です。
特別合唱隊は自らが阪神大震災の時に被災した方や、東日本大震災の際に被災して自分も助けられたという方ばかり、何かのお役に立ちたいと想いを寄せる最高のメンバーでした。
その方々の想いも繋がっていると思うと、私はもう出番前の舞台袖で気持ちが熱くなって涙が溢れそうでした。皆様とステージにたてて、「鎮魂と祈りのハーモニー」をこの地で共有させて頂けたこと感涙でした。
それぞれの「あなた」
曲を決めるのにはかなり時間をかけて練りました。
合唱では歌詞に「あなた」や「君」という言葉が出てくる曲を選びました。被災した方、ご遺族の方には大切な誰かがいて、今も癒えない思いを抱えているのではないかと。
もう13年経つのだから・・という勝手な思い込みではなく、過去を背負って生きていらっしゃる弱さ、強さは本人にしかわかり得ないことです。
大切な「あなた」に向き合える時間が、この音楽であったら良いなと思いました。
音楽が少しでも誰かの生きる勇気になれば嬉しいのです。
佐藤誠悦さんの講演はこれまでに700回近く。
音楽セラピーにも関心が高く、コラボレーションの形での展開を実施しております。
医療関係、防災関連、教育関連など幅広く対応可能ですので、こちらまでお問い合わせくださいませ。